Series of "Parasite"は、超長寿社会を迎えた日本で抱える「介護」について私なりに作品にしたものです。 長生きをすることは素晴らしいことかもしれないのですが、誰しもが元気で長生き出来るとは限りません。 介護など、誰かの手助けが不可欠な場面もあります。かつては、息子の嫁などの女性が主に介護を担って来ましたが、現在の日本では、老親や実娘、老いた息子が担うことも珍しくありません。今は、誰もが「息子の嫁」を務めなくてはならないのです。 また、世の中で自己責任が重視され、何事も重荷になっていく時、介護する者も、介護される高齢者の気持ちなどの多くの事を置き去りにしたまま、日々の生活に追われているのではないでしょうか。 今回の「Series of Parasite」は、私自身が縛られている介護と親子関係の熾烈さを背景に、現代の介護や生の自己責任論、ジェンダーロールについて考えてみたいと思った作品です。